冬の大菩薩その2
2007-01-17 Wed 02:46
雷岩からの眺望を十分堪能した後は南西方向の大菩薩峠へと下っていきます。

未完の超長編小説「大菩薩峠」(中里介山著)の冒頭、机龍之介が巡礼の「老爺」を「ここへ出ろ」と呼びつけ、「あっちへ向け」と背中から真っ二つに理由もなく叩き切った峠。その峠は現在「賽ノ河原」と呼ばれています。今「大菩薩峠」とされるところより北に位置しています。賽ノ河原には今でこそ立派な避難小屋が建っていますが、龍之介が現れそうな不気味な雰囲気がないではありません。写真では小屋より左向こう側が武蔵、右手前側が甲斐です
賽ノ河原


避難小屋にお邪魔して昼食を摂った後、少しだけ上り返して現在の「大菩薩峠」へと向かいます
避難小屋


現在の「峠」には、中里介山の名を取った「介山荘」という山小屋が建っていて、隣にはトイレや休憩施設もあり自由に使うことができます。が、今回4度目の私はそそくさと通過し、下山を急ぐことにしました
介山荘遠景


下山コースの途中、「勝縁荘」と呼ばれていた旧山小屋があり、その奥隣の「三界庵」で中里介山は執筆したとされています。一般公開されていないため、おずおず近づいての撮影です
三界庵


40年ほど前、首相官邸襲撃訓練のため宿泊中の赤軍派53人が逮捕された「大菩薩峠事件」の舞台・福ちゃん荘前を過ぎ、長兵衛山荘のある上日川峠を経て一気に下降。いまでは閉鎖されてしまった「千石茶屋」に出ると、登山口はもうすぐ。が、芦倉沢に架かる橋を渡ったところで何かが足りません。というのも、これまで3度の登山で、ここに「地蔵茶屋」跡の廃屋があった記憶があるのですが、更地になっています。目を凝らすと、黒く焼けたものが散乱しています。焼け落ちてしまったのでしょうか?誰かご存じの方いません?
地蔵茶屋跡


出発から約7時間の午後3時半過ぎ、登山口に無事帰着。この後は、近くの日帰り温泉「大菩薩の湯」で汗を流しました。温泉を出て駐車場へ戻ると丁度、日が赤石山脈(俗称・南アルプス)の主峰・赤石岳へと沈むところ。夕焼けに浮かぶシルエット(左は聖岳、右は悪沢岳)が綺麗で「いつか行ってみたい」
赤石連峰夕焼け

にほんブログ村 アウトドアブログ 登山・ハイキングへ
別窓 | 登山 | コメント:2 | トラックバック:0 |
冬の大菩薩その1
2007-01-17 Wed 01:53
安達太良山と同じく初級者向けの大菩薩嶺(山梨・2057メートル)に登ってきました。時期的にも本格的な積雪はこれからといったところで、軽アイゼンで十分でした

林道が閉鎖される冬の典型的な登山ルートは、裂石登山口から上日川峠、大菩薩峠を経て大菩薩嶺に登頂し丸川峠へ下って登山口へ戻るのですが、「大菩薩トレッキング」との案内板を掲げた中型バスを登山口の駐車場に発見。「団体さんで冬の静かな登山が…」と心配になり、当初の計画とは逆のルートをたどることに急きょ変更しました(^_^;)

で、最初は丸川峠へ。最初はそれほど積雪はありません。多少急な坂をうつむき気味に登っていくと、頭上からコツコツと何かを打つ音。見上げるとキツツキの仲間のコゲラが一心に枝を突っつき、餌となる虫を叩き出そうとしていました
コゲラ
(ピンぼけの上トリミングしてます(^_^;)

丸川峠には丸川荘という山小屋があります。来た道を振り返ると山間の向こうに富士山が見えました。この小屋のコーヒーが飲みたかったのですが、逆ルートにしてしまったたため先を急ぐことにしました
丸川峠から

ここからは残雪多いコメツガの林を静かに進むだけで展望はほとんどありません。黙々と進むうちに突然、頂上の大菩薩嶺に出ました。ここも林に囲まれて見通しはなく山頂であることのの印が設けられているだけです
大菩薩嶺山頂
載っているのは私の「命綱」携帯GPSです

ここから数分ほど進むと、南側が大きく開けた稜線に出ます。雷岩という大きい岩の上に立つと、南にすそ野を雄大に広げる富士山、西に屏風のように連なる南アルプスの山々が望め、暫く立ちすくんでしまうほどの絶景です。ただ、富士山の手前に見えるダムは余計です(--;)
富士山

富士山遠景

南アルプス遠景

(続く)
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山・ハイキングへ
別窓 | 登山 | コメント:0 | トラックバック:2 |
風強い湖畔の夕べ
2007-01-09 Tue 02:18
冬の強い風で波が高く水鳥たちは湖畔に上がり
所在なげに夕日の長い影を引いていました
陸に上がった水鳥

にほんブログ村 写真ブログ スナップ写真へ
別窓 | カメラ・写真 | コメント:0 | トラックバック:0 |
安達太良・元日登山
2007-01-06 Sat 11:34
元日は穏やかに晴れるとの予報を聞き、今季初の足慣らし雪山として栃木・那須岳にしようか、福島・安達太良山にしようか悩みました。無雪期に登る山としてはいずれも初心者向けで、鎖場などの急登個所もありませんし、避難小屋も完備してあり、いざとなればロープウエイを使えるのも共通です。最終的には、近辺スキー場のネット情報を元に、積雪量に勝る安達太良山に決めました。

安達太良山は「あだたら高原スキー場」内に登山口があり、スキーヤーやボーダーを横目にしながら登り始めます。夏山1回、残雪の春山2回の安達太良登山を経験しているので、用意した地図をこれまでのように厳格に見なくても余裕で進むことができました。

冬の安達太良登山序盤
今回のルートは前3回とほぼ同じで、序盤は急登とまでは言えない上り坂を行くと、風雪で幹がねじ曲がりながらも真っ直ぐ空へ伸びる木々に囲まれた雪道となります。

安達太良からの蔵王連峰
1時間ほど歩くと、緩やかな上り道に変わって多少の余裕。周りを眺め回すと北の彼方に、これまた雪化粧した蔵王連峰が横たわっていました。

峰の辻手前
至勢平分岐というところで、購入してから暫くたつものの未使用だったアルミ製カンジキを初装着。左上に見える安達太良山(乳首山)頂上まで踏み跡も残っていて快調な上り。

小枝に樹氷

小枝に樹氷2
まだ雪が少ないため、木々の枝が中途半端に顔を出し、行く手を遮り、払いのけた反動で返ってきた細い枝で顔を鞭打たれる「逆襲」を受けることも。森林限界の前後から、柔らかく光る樹氷がお出迎え。

乳首山
望遠撮影するとアイスクリームのような山頂の溶岩ドーム。

エビのしっぽ
指示標に伸びた「エビのしっぽ」。まだ大したことはありません。

矢筈の森
チョコレートに粉砂糖をまぶしたような「矢筈の森」?

沼ノ平
安達太良全体としては穏やかなイメージの山ですが、この「沼ノ平」は一転して荒涼とした感じで、有毒ガスによる事故も起きており立ち入り禁止区域。奥には裏磐梯の秋元湖や飯豊連峰も見え絶景です。

エビのしっぽ2
最大級に伸びた「エビのしっぽ」発見。初めて見る、厳寒と強風による冬の造形美にただただ凄いと驚きました(・o・)

那須・日光連山
山並み左手の山塊は今回検討対象だった「那須連山」ですが、結構積もっているようです。中央に猪苗代湖の顔ものぞいています。

福島市街
こちらは福島市街地。阿武隈川や東北新幹線も見えます。(薄靄がかかった画像に修正を施したため、色がちょっとどころか凄く変です(^_^;)

山頂と太陽に暈
山頂からご来光風に撮影。天気の崩れを予感させる虹色の光環もくっきり見えました。

安達太良山頂
アイゼンなしで難なく登れた山頂。そこからの風景は180度のパノラマです。エビのしっぽにまとわりつかれた「八紘一宇」の石碑(O.O;)(o。o;)

飯豊連峰
飯豊連峰を望遠撮影。まだ行ったことがありません。次なる目標です。

この後の下山は、上りとは別のルートをたどり、ロープウエイ駅のあるところまでは、先行者の踏み跡が当然残っていて難なく通過。が、先行者は皆、お手軽ロープウエイを選択したのか、その先のルートにほとんど踏み跡なし。

カンジキを着け直し、携帯GPS、地図とにらめっこしながら、腰まで埋まる雪と約1時間、格闘。夕方までにはまだ時間的余裕があったのですが、薄靄で光が弱々しくなった太陽が西の稜線間近に近づいているのを見て何だか心細くなり、一瞬引き返すことも考えもしました。

途中、雪で隠れていた木に、ズボッとはまった左足の膝小僧を強打し、痛みで暫く動けませんでした(今でも大きなアザになっています)。結局引き返さずに雪と弱気な心と「格闘」し、予定通りスキー場のリフト駅に到達し、その後はゲレンデわきを辿って下山しました。

当然、この間、心に余裕を失い撮影もしておらず、画像がありません(^◇^;)。

下山後、スキー場わきのホテルの温泉に汗を流しました。強烈な硫黄臭のする湯で十分温泉気分を堪能しましたが、施設が中途半端な作りで排水周りが悪く如何なものかと…(--;)。もう少し下って岳温泉の日帰りの湯にすべきだったσ(--#)

にほんブログ村 アウトドアブログ 登山・ハイキングへ
別窓 | 登山 | コメント:2 | トラックバック:3 |
謹賀新年&安達太良山
2007-01-03 Wed 00:42
元日は例年帰省するのですが、今年は好天に恵まれそうとの予報を聞き、福島・安達太良山への元日登山に単独挑戦してみました。4度目とはいえ、厳冬期の安達太良山は初めて。腰まで埋まる雪原の中を携帯GPSとカンジキに命を預け、冷や汗をかきながらも何とか無事下山してきました。後ほど詳報を画像付きでアップしたいと思います。とりあえずの1枚は安達太良山頂から昇る初日の出…ではありません(^_^;)
雪の安達太良山
(クリックすると大きくなります)
別窓 | 登山 | コメント:2 | トラックバック:0 |
| 光も風も雲も山も好き(続) |